インデクスからシンボルへ チンパンジーのシンボル記号習得実験が教えること 無数のインデクス的連合の丸暗記 → 号同士の間の連合関係や規則性への気づき チンパンジーにとっての最も困難なジャンプ シャーマンとオースティンは成功したが、ラナは失敗 →規則性理解の巨大なポテンシャル シンボル的連合 記号同士の規則的関係が、記号とレファラントの結びつきを支える (レファラントの現物は、記号と共存する必要がない) ↓ 記号とレファラントとのインデクス連合のキャンセル シンボルを習得するとは、その記号をそれが指し示すレファラントが存在しない コンテクストで使用できるようになるということ シンボル的連合の成立による世界の変容 ヴァーチャル化 シンボル世界住民(ヒト)の「現実」 / インデクス世界住民にとっての「現実」![]()
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秩序と分類:分類された世界
(1)日常的分類 ワンダーランド・デパートへようこそ どうやって分類しているのか グループ作り 類似性 関係性(アナロジー) (2)象徴的分類 関係性による分類 ジェンダーと分類 男:女 ‖ ブルー:ピンク ‖ ロボット:人形 インドネシアのバリ島の「男:女」 男:女 ‖ 山の側:海の側 ‖ 上流:下流 ‖ 吉:不吉 ‖ 昼:夜 ‖ 聖:邪 ‖ 生:死 アフリカ、タンガニーカのカグルにおける「男:女」 男:女 ‖ 右:左 ‖ 強:弱 ‖ 太陽:月 ‖ 乾:湿 南米コロンビアのデサナの「男:女」 男:女 ‖ 右:左 ‖ 幸運:不幸 ‖ 保護:無防備 ‖ 権力:服従 ケニアのドゥルマ社会 男:女 ‖ 右:左 ‖ 力:富 ‖ 知性:感情 ‖ 支配:労働 ‖ 食料:血 宇宙論 陰陽五行思想 木 火 土 金 水
(http://ameblo.jp/soulmate-kanon/entry-11318250642.html より)
(http://on-linetrpgsite.sakura.ne.jp/column/post_85.htmlより)
(http://www.rhapsody.ne.jp/therapy/cat_cat125/entry_552/ より) ズニ人
(レヴィ=ストロース『野生の思考』より) 新生児や髪の毛は緑色か? ↑ 青(緑) / 赤 生命 / 死 成長 東アフリカ・ドゥルマ社会 生の色 / 熟した色(枯れた色) 青=緑 赤(褐色・黄色) 黒 / 白 /赤 平和 死 危険・攻撃 豊穣 不毛 病気 暗 明
共感呪術(homeopathetic magic)共感の法則 類感呪術(模倣呪術 sympathetic magic or imitative magic) 類似の法則 感染呪術 (contagious magic) 接触の法則 観念連想の二つの原理 パラディグム連想 シンタグム連想 比喩の2主要形式 隠喩 換喩
R・ニーダム 1993 『象徴的分類』吉田禎吾・白川琢磨訳、みすず書房 より pp.1-37.
常見純一 1972「青い生と赤い死:日本文化とくに沖縄における古層的カラー・シンボリズム研究へのアプローチ」大林太良編『神話・社会・世界観』角川書店 pp.47-61.
清水展 1994 「性差:男らしさと女らしさについて」(『人類学のコモンセンス:文化人類学入門』第3章)
レヴィ=ストロース 1976『野生の思考』大橋保夫訳、みすず書房
J・フレーザー 2002 『金枝篇』(1〜5巻)永橋卓介訳、岩波書店