適応戦略(プログラム)の進化

適応マシンとしての生物

   その行動を規定するプログラムを備えている
      ↓
   特定の環境世界で実行
      ↓
   うまくいけば、子孫を残す(自らの複製を作る)ことができる

さまざまな適応マシン

ダーウィン型生物

Darwinian Creature(デネット 2001:13) 遺伝的プログラムのみ(i.e. 学習できない) 適応は自然淘汰のアルゴリズムを通して 環境により適応した(多くの子孫=プログラムの複製 を作ることに 成功するプログラムが広まっていく (ホールデンによると淘汰圧が1000分の1程度の弱いものであっても わずか数千世代でその特性は固定する)

スキナー型生物

Skinnerian Creature(デネット 2001:497) 学習の能力(これ自体は遺伝的プログラム)を獲得 学習(試行錯誤)を通じて 遺伝的プログラムが対応できない環境の特性にあわせたプログラムを生成 獲得した行動様式(プログラム)は他個体・次世代には継承されない

ポパー型生物

Popperian Creature(デネット 2001:497) 外世界の内的モデルを生成して、それに対して仮説的プログラムを試行 この仕組みそのものは遺伝的プログラム 試行錯誤のリスクを下げる 自分の体のなかで起こっている状態変化にもとづいて、外の世界について 「想定」(構築)を行っている 獲得した行動様式(プログラム)は他個体・次世代には継承されない 逆光学: モデルと外の世界の対応関係の問題 盲点
blindspot 凹凸
bumps

ブレインポート